機能性ガム一新
平成6年、ロッテは昭和57年から順次発売してきた、フラボノ・ブラックブラック・リラックス・フリーゾーン・ノータイムの効能ガムを新成分を配合するなど機能・品質を高めて、新たに「ハイテクシリーズ」としてリニューアルしました。
効能ガム市場はデンタルケア市場、オーラルケア市場、眠気抑制ドリンク市場、リラクゼーション市場などとともに成長してきましたが、1985年を100とすると10年間に7倍の伸長率が見込まれるほどにまでなりました。
ガム全体の売上も押し上げたのです。
6月には「グリーンガム粒ガム14粒入」を発売。
従来の板ガムに粒タイプをプラスすることで、女性を主軸としたヤング層にミント系ガムへの接触率を高める狙いでした。
「今までの板ガムは72mmという長さでしたが、これを女性が一ロでほおばることはできませんでした。
どうしても半分に折ったり、丸めたりしておりました」(ロッテ広報部)
無理矢理奥へ押し込んだりして、人前ではみっともない。
そこでキャンディー感覚で、一息で口の中に放り込める『粒タイプ』が女性に人気となったのです。
また、「砂糖を使っていません」をうたい文句にしたシュガーレスガム市場の人気も一段と高まっていました。
春、ロッテがシュガーレスガム市場に「フラボノシュガーレスガム」「フルーベリーシュガーレスガム」(14粒入り、100円)で参入したからです。
「フラボノ」、「ブルーベリー」はシュガーレスガムとして世界で初めて粒状に加工した製品です。
甘味料にマルチトールというデンプンを酵素で糖化させた糖アルコールを使い、通常の砂糖を使った製品に比べてカロリーは半分といいます。
メーカーにとっては「砂糖不使用」を強化しすぎて、稼ぎ頭である砂糖使用ガムのイメージを悪くするのも本意でありません。
新聞によれば、高まる消費者の健康志向を背景に膨張し始めたシュガーレスガム市場は、この当時は、ガム市場全体の3%程度を占める程度でした。